バルク供給は、製鉄所や工場など、比較的大量にLPガスを消費する事業者向けの
供給方式として用いられてきましたが、1997年(平成9年)の法改正で、
一般家庭を含む小口の消費者に対する供給手段としても利用できるようになりました。
特に小口向けのものは、従来のものと区別するため「新バルク供給システム」
と呼ばれることもあります。

     

新バルク供給システムは、従来の容器交換方式に代わるもので、一般住宅、
集合住宅、業務用住宅などに設置されたバルク貯槽に、バルクローリーで
直接LPガスを充てんする供給方式です。一度に大量のLPガスを輸送すること
によって、より安定した供給を実現することはもちろん、配送の合理化、保安
の高度化、美観の向上など多くのメリットがあります。





貯槽には主に地下式と地上式の二種類があります。
また、容量・形状は多くのバリエーションがあるので、設置場所の状況に応じて
最適なものを選択できるようになっています。LPガスの使用量の計測は、消費先
に設置されたガスメータでカウントされた数量をもとに計算する場合と、
バルクローリーに設置された充てん質量計により計算する場合とがあります。
この供給システムは、物流の合理化に寄与する未来型供給形態として、今後ます
ます普及していくものと期待されています。




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